ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(5)離れたくない

駄目だと思う気持ちと
会いたくてたまらない気持ちが
行き交う中
必死に商品(作品)を作る。

作品を作っている間だけは
慶さんの事を心の隅に置けた。

慶さんと連絡先を交換してから
《会いたい》
《愛してる》
《たまらなく会いたい》
慶さんから······

私も同じ気持ちだから
《会いたい》
と、素直に返す。

父も姉とも仕事が一緒なので
中々、会うことも難しい私達

だから、尚の事
会いたくてたまらないのでは
ないかと思う。

慶さんの部署の飲み会や
姉の部署の飲み会の時
姉が友人達とでかけた時には
必ず私の元へと来てくれる慶さん。

“ブー・ブー”
玄関のブザーがなり
出ると慶さんで·····

直ぐに手を引き寄せられ
抱き締められて
沢山のキスをされる。

私達は、
待ちきれずに玄関で
玄関の廊下で
お風呂場で
ソファーの上で
ベッドで
何度も何度も抱き合う。

それでも帰らないと行けない
時間がやってくる。
それを忘れるように
いや、忘れたくて
また、身体を繋げる

何度も、
慶さんと身体を繋げるが·····
まだ、欲しい。まだ·····まだ·····と
渇望する。

慶さんも
「離れたくない。
離れたくないんだ。」
と 何度も言ってくれる。

だが、こんなこと······
本当は、駄目。
私達は、何度も何度も話し合いをした。

この関係を止めようと
知らない二人に戻ろうと

だけど·····

一日···嫌······半日も····持たない

姉を裏切る事に
辛さや苦しみで涙が止まらなかった。

それは、私だけでなく
慶さんも一緒だ。

いや、慶さんは一緒に暮らして
いるのだから
私より辛いはずだ。
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