ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(30)あれから①

本当に慶は、瑞樹と早く帰って
きてくれた。
報告しながらエコー写真を
見せると
よくわからないと言いながら
瑞樹と二人
喜んでくれた。

慶も喜んでいて
落ち着かずに瑞樹と二人で
笑ってしまった。

涼ちゃんと結城のご両親にも
連絡をした。
皆 本当に喜んでくれて
本当に幸せだと温かな気持ちにだった。




あれから······五年


長男 瑞樹は 小学四年生
長女 彩桜(あやか)は 幼稚園児

結城の両親は、アメリカに住み
私達と共に暮らしている。
慶の勤務場所から離れているが
静かな場所に家を建てた。

横に長い家だが。
子供達は、楽しそうだ。
庭も広くお義母さんが手入れを
してくれていた。
庭には、ブランコや滑り台もある。

玄関は、二つある。

左側が結城の両親の住まい。

右側が私達の住まい
キッチンやお風呂トイレも別に。
ウッドデッキ〜庭に出れる形に
なっている。

美桜が作品作りをしているときは、
子供達は、おじいちゃん、おばあちゃんと
一緒に過ごす。

私のお腹には三人目が。
二人とも、喜んで楽しみに
してくれていた。

涼ちゃんも俊介さんも
喜んでくれて
遊びにも良く着てくれている。

温かくて優しい人達に
囲まれて、幸せな毎日を送っている。

時々 幸せ過ぎて不安になると
必ず慶が抱きしめてくれて
「どうした?」
と、訊ねてくれる。
「幸せ過ぎて怖いの。」
と、言う私に
「そう?もっと、もっと幸せになろうね。」
と、言ってくれる。
私は慶を抱き締め返しながら
「うん。慶、いつもありがとう。」
と、言う私に慶は、首を振りながら
「俺は、美桜が、いるだけで
幸せだから。愛している。」
と、言いながら沢山キスをくれる。
私もそんな慶が大好きだ。
出会ったあの日から
なんら気持ちは変わっていない

忘れないといけない
離れないといけないと
思っていた苦しく悲しい日は
二度と来ない。

いつまでも、慶と共に。
いつまでも、美桜と共に。
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