ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(29)アメリカへ

テーマパークも温泉も
瑞樹は、楽しくてたまらなかったようだ。

私も温泉は、また入りたいと
思ってしまった。
そんな私達を慶は笑っていたが·····

京都では、お母様と着物を着て回り
慶と瑞樹が綺麗だと
喜んでくれた。
なんか日本人なんだと
改めて思ってしまった。

お義母さん達と沢山写真も
撮った。
三井のご両親とも
こんなに幸せで楽しくて良いのかと
思う程に。

アメリカに戻り引っ越しも終わり
瑞樹は、新たな日本人幼稚園へ
私は、また、作品作りを
慶は、仕事が定着するまでは
バタバタと過ごしていた。

涼ちゃんは、悩んでいたが
グランドホステスを辞めて
俊介さんの仕事を手伝うことに。

その上、日本で生活を送る
三井の両親と結城の両親が
心配だったようで。
私としては、涼ちゃんと離れる事は
身を切られるほど
辛く寂しいけど
結城の両親が心配ではあったから
涼ちゃんにお願いをした。

仕事の関係でアメリカにも
くるみたいだから
その日を楽しみにすることに。

とは、言え·····

ここの所、体調が悪い。
怠くてきつい····
妊娠も考えたが
瑞樹の時とかけ離れていて
涼ちゃんと結城のお義母さんに
相談して病院へ。

慶は、忙しそうだから
一人で行って見ることに。

内科から産科?に回された。
あ〜と、2ヶ月だと言われた。
驚きと喜びで······
まずは、慶に
「美桜、どうした?」
「慶、忙しいのにごめんね。」
「美桜と瑞樹が優先だよ。」
「クスクスっ、ありがとう。
あのね、赤ちゃんいるって。」
「··················」
「慶?きいてる?」
「······うん、うん、うん、本当に?」
「うん、本当に。
体調わるくて
でも、瑞樹の時と違うから
涼ちゃんとお義母さんに相談したら
まずは、病院と言われて。」
「ごめんね。俺がバタバタしているから
言えなかったね。」
「本当に優しいんだから。
でも、違うの。
本当に何かわからなかったから。
2ヶ月だって言われたよ。
今度は、慶がそばにいてくれるから
安心。
瑞樹の時は、産まれる時に
涼ちゃんが来てくれたけど。」
「ありがとう。美桜。
俺にまた、幸せをくれて。
帰ったらゆっくりして
瑞樹は、俺が連れて帰るから。」
と、言ってくれたから
「ありがとう。そうするね。」
と、伝えた。

本当に慶は、優しい。

姉の時もそうだったのだろうか
と、考えていると
❝ピロリン❞ と ライン音
《俺が優しいのは美桜限定だから
他の人にはないよ。》
と、えっ、きいてた?
と、回りをキョロキョロしてしまい
一人笑ってしまった。

《慶、ありがとう。大好きだよ。》
と、素直に気持を送ると
《無理っ。早く帰る。》
と、来て、真っ赤になりながら
一人ニヤけてしまった。
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