ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(8)叔母の元へ

私は、叔母の涼ちゃんに連絡をして
全てを話した。

涼ちゃんは、それでも両親に怒り
「美桜。こっちに来なさい。
  両親の家は売却する。」
と、言われて
私は、直ぐに引っ越しの準備をした。

作品を待ってくれているお客様へ
納期が遅れるお詫びのメールを送り

必要な荷物を詰め込む
移動してきたばかりだから
箱は、まだ残っている
それを使用した。

おじいちゃん、おばあちゃんの
使っていたタンスや食器棚等
私は、好きだったのに。
と、残念に思いながら
手を動かす。

慶さんの事は諦めよう。

本当に、諦めよう。

そう何度も、何度も、何度も
自分にいいきかせる。

だが······
   胸が張り裂けそうだ。

タオルで涙を何度も拭きながら
準備をする。

明日の朝いちで業者が来てくれる。

翌朝、業者に荷物を頼み
タクシーで駅へと向かう

お客様のデータは、
パソコンに入っているから
携帯は、初期化して
廃棄した。

そうしなければ
きっと、間違いなく
慶さんに連絡をする。
慶さんからの連絡を待ってしまう。

それは、だめだから

  絶対、駄目だから。
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