りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
──男は何で、浮気をするの!?
虚ろな瞳で声を荒げる彼女の姿が頭に思い浮かぶ。
「とにかく。俺、セフレみたいなの作りたくねーし。作るなら彼女がいーし」
唇を尖らせらるリクの手を振り払えば、「勿体ねー!」なんて声が飛んできた。
そんなリクを放って、灰皿にタバコを押し付けて歩き出す。
「待ーてよ、コウ!」
「んー」
「今日さ、バイトある?」
「ないけど」
「じゃぁさ、コウん家で飲み会やらね?」
再び、俺の肩を掴むリクの考えが手に取るように分かる。
こいつ、絶対に隣のお姉さんの顔見たいだけじゃねーか。
「会えないと思うけど?」
俺ん家で飲み会なんて何十回もやってるのに、1度だってケーコさんに遭遇した事は無いのに。
「まぁまぁ、いーじゃん。テストもレポートも終わったし!タカヤとかジュンジュンにも声かけてさぁ」
「……」
それもそうか。
1週間、前期のテストとレポート、後バイトも休めなくて地獄だったもんな。