りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生




──男は何で、浮気をするの!?



虚ろな瞳で声を荒げる彼女の姿が頭に思い浮かぶ。



「とにかく。俺、セフレみたいなの作りたくねーし。作るなら彼女がいーし」


唇を尖らせらるリクの手を振り払えば、「勿体ねー!」なんて声が飛んできた。

そんなリクを放って、灰皿にタバコを押し付けて歩き出す。



「待ーてよ、コウ!」

「んー」

「今日さ、バイトある?」

「ないけど」

「じゃぁさ、コウん家で飲み会やらね?」


再び、俺の肩を掴むリクの考えが手に取るように分かる。
こいつ、絶対に隣のお姉さんの顔見たいだけじゃねーか。



「会えないと思うけど?」


俺ん家で飲み会なんて何十回もやってるのに、1度だってケーコさんに遭遇した事は無いのに。



「まぁまぁ、いーじゃん。テストもレポートも終わったし!タカヤとかジュンジュンにも声かけてさぁ」

「……」


それもそうか。
1週間、前期のテストとレポート、後バイトも休めなくて地獄だったもんな。


< 27 / 317 >

この作品をシェア

pagetop