りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「昨日は運ぶの大変だったんだから」

「はぁ」

「まさか覚えてないの?」

「すみません」

「全然、記憶無いの?」

「何か迷惑でもかけましたか?」

「キミに押し倒されたんだけど」

「……はっ?」


ギョッと顔を上げれば、彼女はにんまりと口元を緩ませた。



「嘘嘘!冗談」


なんて台詞が続けられるけど、余計頭が痛くなる。



「コウくん、学校の実習だったんだって?」

「あー、はい……」


そうだ。逃げられない現実が頭を過って、溜め息が漏れた。


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