宝物 番外編付き
坂田課長と美香さんは、また来ると言って帰って行った。

「くるみちゃん、本当にデザイナー辞めるの?」

「ハイ。 蓮さんの食事と健康管理もしたいし、それにゆっくりお婆ちゃんのマンションを片付けしたくて〜 」

「うん。そうね……。
そうだった!坂田君たちからいただいたお見舞いのお花を花瓶に生けてくるね〜」

「は〜い」

タルトも食べて、ベッドに横になったらウトウトと、いつの間にか寝ていた…
夢だとわかっている夢……

川の向こう側に、お婆ちゃんとお爺ちゃん、お父さんとお母さんがニコニコしながら並んで手を振っていた。

くるみがお婆ちゃん!と叫ぶとお婆ちゃんは 
"くるみ! お婆ちゃんね〜。迷子にならずにみんなに会えたよ〜 ありがとう!バイバイ"

そして、霧で辺りが白くなり
みんな消えていなくなった……

お婆ちゃんは、ちゃんと天国へ辿りついたんだな。

お婆ちゃん。 
今まで育ててくれてありがとう。
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