宝物 番外編付き
その頃の喜三郎宅。

源太郎の妻、光子さんはみわさんとおしゃべりしながらケーキを食べていた。

「ねぇ、光子さん…
光子さんの口添えがあったから、源太郎さんは投資して下さったんでしょう?」

「ううん。お父さんはモタモタしてるから喝を入れてやっただけよ!」

「本当にありがとうございます。」

「お父さんには、死んだらあの世にお金なんか持って行けないんだから、生きているうちに善行を積んで徳を積んでこそ、男というもんだ!って言っても……。

バブルの頃に倒産しかかってから、凄く慎重になっちゃったのよね〜」

「バブル景気かぁ〜。大変だったわよね〜」

2人は、その頃の夫たちの会社がどうなるのか毎日心配の日々だったのを思い出していた……

「たぶん、慶ちゃんに小切手も渡したと思うよ」

「おじいさんが、今日は宴会だって張り切ってたわ〜。」

「ねぇ、みわさん。この間喜三郎さんが話しをしてくれた、蓮ちゃんの婚約者さんの
くるみさんもくる?」

「ええ、来ると思うわ〜。
今日は少し用事があって出かけてるけど、
すぐに帰って来ると言ってたみたいよ!」
< 295 / 435 >

この作品をシェア

pagetop