キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
        蒼side

綾音が置き忘れた本を渡しに、俺は綾音の部屋の前にたった。        
                  
                  
まだ、寝てないよね?        
                  
               
ノックしようとして、手をとめる。    
                
                 
「……ちゃん……」          
                  
                  
何か、言ってる?        
               
                
今度はハッキリ聞き取れてしまった。  
                  
                  
綾音に、わざわざ口に出して呼ぶような仲の男はいない。            
                 
                
いるとしたらそれは、俺の知らない人か、もしくは……元カレしかいない。       
                   
               
部屋から音がしなくなって、ノックもせずに部屋に立ち入る。

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