幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
あ、話がズレた。


話を戻して、体育祭の出場種目の話。

私はバスケの試合に出て、琴音ちゃんはバレーの試合に出ることになった。

本当は琴音ちゃんと一緒の競技が良かったけど、『バスケ苦手だから』って断られた。


……私もバスケは苦手なんですけどね。

南條くんがバスケ競技に出るから、思わず立候補してしまった。



「体育祭まで1週間だよね。美羽は練習するの?」



琴音ちゃんが食べ終わったお弁当箱を片付けながら、私に問う。



「もちろん! 練習するよ!」

「へえ。……まあ、頑張って」

「反応、冷たいっ!」



そう言って私と琴音ちゃんは笑い合う。


ああ。

今日は平和なお昼休みだった。

久しぶりにゆっくりと、琴音ちゃんとの時間を過ごせた。
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