幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
そして放課後。

琴音ちゃんやクラスメイトに『また明日ね!』と、挨拶をしてから学校を出る。


隣町の家まで歩いている途中、スカートのポケットの中で携帯が振動した。

ポケットから携帯を取り出す。

……南條くんからのメッセージだ。

一気にテンションが上がる私。



『体育祭のバスケ試合、頑張ろうね!』



一言だけの文章。

それすらも私にとっては嬉しくて。

もっと頑張ろう、って気持ちになれる。


だけど、私、球技が本当に苦手なんだよなぁ。

特にバスケ。

ドリブルして走るなんて神業できないもん。

南條くんへの返信内容をしばらく考えたあと、私は送信ボタンを押した。


『バスケの練習頑張るね!』


既読。

メッセージを送り返して数秒。


既読つくの、早いっ!


慌てた私は携帯を落としそうになる。


ああっ。

どんな返信がくるんだろう。

バスケ試合勝つ! とか?

頑張るのすごいね、とか?


もう、南條くんから返事来たらなんでも嬉しいな。

そんなことを思っていると再び携帯が振動する。
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