幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「琴音ちゃん聞いているー?」

「だって、美羽の話、長いんだもん」

「ひどいっ」



私の言葉をバッサリと切り捨てる琴音ちゃん。

琴音ちゃんはブラックコーヒーを飲みながら携帯をいじっている。

これって一緒にファストフード店に来た意味ありますかね。


……その答えは考えないようにしよう。



「そういえばさ」

「ん?」



琴音ちゃんは携帯から目を離さない。

ソファタイプの椅子に全身を預けながら、携帯をいじる。


琴音ちゃん、美人さんだからその姿も似合うけど。

私の存在も忘れないでね?


と、思いながら、ずっと気になっていたことを聞いてみる。



「琴音ちゃんって、好きな人いないの?」



ストレートに聞きすぎたかな。

そう思ったのは、琴音ちゃんが驚いた様子で、携帯から目を離したから。


びっくりした、という顔で私を見つめている。

そんな反応がくると思わなかったから、私もびっくりだよ。
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