confused me
たった4時間しか起きていないのかと、一人思う。
...さて、前の生活だとどうだっただろう。


「今日で一週間経つんだけど、体調悪かったりしない?あまりにも睡眠薬が強いから、少し体が心配で」


彼がそう苦笑いする。

ここでなんといえば良いのだろう。


「君はここから全く逃げ出そうとしないってわかったから、ゲームかなにか持ってこようと思ってるんだ」


「...そうだったんですか」


「もちろん、外部との連絡はしないことを条件に。」


「もう私の戸籍もなければ、両親だって居ないんでしょう?連絡をとって逃げても、行くところがありません」


「......両親を殺した話、したっけ」


気づいてました、なんて言うと、彼はそっか、なんて返す。

なら大丈夫そうだねと、カレーを置いて、私の頭を撫でた。
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