エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
瑞希と蛭間がお礼を言ったら、鈴木の視線がテーブル上のチケットに向いた。

「あら、スイーツバイキング? いいわねぇ。久しぶりに私も友達誘って行こうかしら」

チャンスだと思った瑞希は、引き返そうとしている鈴木を引き止めた。


「鈴木さん、このバイキングに行ってくれませんか? 蛭間さんにお誘いいただいたんですけど、私は行けそうにないので。蛭間さん、ひとりでは入りにくいから女性と一緒がいいそうですよ」

「あらあら、そうなの? それじゃ遠慮なく。蛭間くん、いつにする?」


嬉しそうな鈴木を見る蛭間は、一瞬黙った後にぎこちない笑みを浮かべた。

「明後日はどうですか?」という声はなぜか、しぼんでいる。

瑞希はなにも勘づかず、約束を取り交わすふたりをホッとして見ていた。

(よく考えたら、鏑木さんのような若くて可愛い子を誘ったら、下心があると疑われそうだものね。それで私を誘ったのか。女性なら誰でもいいということみたい。鈴木さんも喜んでいるし、私も断ったことを申し訳なく思わずに済みそうだしよかった。それにしても自腹での偵察か)

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