エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
失礼ながら、個人的感情でひいきをしたり意地悪をしたりする困った指示役だと思っていたため、仕事熱心な面もあるのだと蛭間を見直していた。

その後には、布施の顔が頭に浮かぶ。

外交官時代、日本で布施に誘われてふたりで出かけたことがあった。

スイーツバイキングなどという甘いものではなくEU経済についての有料セミナーであったが、休日にも一緒にいられることを嬉しく思った記憶がある。

(この前会った時に、二週間後くらいにまた連絡すると言ってたけど本当に電話がくるのかな。どうして二週間後なんだろう)

布施がなにかを企んでいそうな気がして、瑞希の顔がこわばった。



布施から電話がきたのは、二日後の夕食後のことだった。

茶碗を洗おうとしていたら、「電話だよ」と母に携帯電話を渡され緊張の中で寝室に移動する。

海翔がおもちゃを持ってついてきて、同じ部屋で遊び始めた。

今日は保育園でお友達と遊具をめぐって喧嘩したらしく、お迎えの時は不機嫌であった。

その後は甘えん坊モードに突入し、瑞希から離れない。

特に珍しいことではなく、これも親子にとっては日常だ。

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