エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
小堺は苦笑して、布施の肩をポンと叩いた。
「そういうことなら、俺はまた今度にするよ。じゃあな」
「あっ、おい……」
止める間もなく小堺が離れていってしまい、布施は心の中でため息をついた。
(今さらなんの話があるのか知らないが、仕方ない。聞くだけ聞くか)
瑞希が好きだという本心に気づいた今となっては、婚約を解消されてよかったと思うけれど、あの時の痛みは忘れていない。
京香本人の口から心変わりをしたと言われるならまだ納得できるのに、彼女の父である豊島事務次官と布施に見合いの話を持ってきた外務省の上司のふたりが揃って布施を呼び出し、婚約破棄を言い渡したのだ。
もっといい条件の相手が現れたからという理由で。
布施のプライドが激しく傷ついたのは無理もないことである。
京香を連れて引き返した布施は、駅前の適当なコーヒーショップに入ろうとする。
すると京香が「えっ……」と控えめな驚きの声を漏らした。
隣に振り向けば、チェーン展開しているコーヒーショップに不満がありそうな顔をしている。
「そういうことなら、俺はまた今度にするよ。じゃあな」
「あっ、おい……」
止める間もなく小堺が離れていってしまい、布施は心の中でため息をついた。
(今さらなんの話があるのか知らないが、仕方ない。聞くだけ聞くか)
瑞希が好きだという本心に気づいた今となっては、婚約を解消されてよかったと思うけれど、あの時の痛みは忘れていない。
京香本人の口から心変わりをしたと言われるならまだ納得できるのに、彼女の父である豊島事務次官と布施に見合いの話を持ってきた外務省の上司のふたりが揃って布施を呼び出し、婚約破棄を言い渡したのだ。
もっといい条件の相手が現れたからという理由で。
布施のプライドが激しく傷ついたのは無理もないことである。
京香を連れて引き返した布施は、駅前の適当なコーヒーショップに入ろうとする。
すると京香が「えっ……」と控えめな驚きの声を漏らした。
隣に振り向けば、チェーン展開しているコーヒーショップに不満がありそうな顔をしている。