エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
京香は紅茶、布施はエスプレッソコーヒーを頼み、それらが運ばれてきてから布施が口を開いた。
「それで、話とはなんですか?」
テーブル上で手を組み、ニコリともせずに布施が隣に問いかけた。
京香は布施の顔色を窺うような目をしてなにも言わない。
布施が小さくため息をついた。
「偶然ではなく、待ち伏せしていたんですよね? あなたが建物の陰から走り出たのが見えましたよ。用件を言ってください。言わないなら、帰りますが」
京香が悲しげに目を伏せたのは、布施の態度が冷たいからであろうか。
十数秒黙ってから、彼女がようやく口を開いた。
「怒っているんですね、私のこと。一方的に婚約破棄して申し訳ありませんでした。でも、私にはどうすることもできなかったんです……」
京香は三年ほど前のことを、切々と語る。
夫である鴻池と出会ったのは、とある政治家の資金集めパーティーに出席した時で、知人に紹介されたそうだ。
後日求婚され、京香自身は断りたかったのに父が受けてしまったという話であった。
「それで、話とはなんですか?」
テーブル上で手を組み、ニコリともせずに布施が隣に問いかけた。
京香は布施の顔色を窺うような目をしてなにも言わない。
布施が小さくため息をついた。
「偶然ではなく、待ち伏せしていたんですよね? あなたが建物の陰から走り出たのが見えましたよ。用件を言ってください。言わないなら、帰りますが」
京香が悲しげに目を伏せたのは、布施の態度が冷たいからであろうか。
十数秒黙ってから、彼女がようやく口を開いた。
「怒っているんですね、私のこと。一方的に婚約破棄して申し訳ありませんでした。でも、私にはどうすることもできなかったんです……」
京香は三年ほど前のことを、切々と語る。
夫である鴻池と出会ったのは、とある政治家の資金集めパーティーに出席した時で、知人に紹介されたそうだ。
後日求婚され、京香自身は断りたかったのに父が受けてしまったという話であった。