エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
京香には一切の未練がないとばかりにきっぱりと拒否すれば、彼女の眉尻が下がった。
「そう、ですか……」
残念そうではあるが、その後には強気な笑みを見せる。
「私と別れてから、いいご縁があったということですね。潤一さんに見初められるほどですから、きっと素敵な人なのでしょう」
その口調は、自分の方が魅力的に違いないのにと言いたげに聞こえた。
しとやかそうに見えて、プライド高いお嬢様だ。
けれども、「いえ、彼女と出会ったのは、あなたと知り合うより前です」と布施から言われた途端に目をつり上げた。
「私は二股をかけられていたんですか!?」
勘違いして怒りだした京香を、布施は鼻で笑う。
「二股は京香さんの方では。俺との婚約中に、鴻池議員と何度かデートされたのでしょう? なにもなしに突然結婚を申し込まれはしないでしょうから。今も既婚の身で俺に気のあるような素振りを見せる」
言葉に詰まる京香がごまかすかのように紅茶に口をつけ、布施は淡白な口調で続ける。
「俺と彼女の出会いは職場です。上司と部下の関係が長らく続き、交際関係に発展したのは最近です」
「そう、ですか……」
残念そうではあるが、その後には強気な笑みを見せる。
「私と別れてから、いいご縁があったということですね。潤一さんに見初められるほどですから、きっと素敵な人なのでしょう」
その口調は、自分の方が魅力的に違いないのにと言いたげに聞こえた。
しとやかそうに見えて、プライド高いお嬢様だ。
けれども、「いえ、彼女と出会ったのは、あなたと知り合うより前です」と布施から言われた途端に目をつり上げた。
「私は二股をかけられていたんですか!?」
勘違いして怒りだした京香を、布施は鼻で笑う。
「二股は京香さんの方では。俺との婚約中に、鴻池議員と何度かデートされたのでしょう? なにもなしに突然結婚を申し込まれはしないでしょうから。今も既婚の身で俺に気のあるような素振りを見せる」
言葉に詰まる京香がごまかすかのように紅茶に口をつけ、布施は淡白な口調で続ける。
「俺と彼女の出会いは職場です。上司と部下の関係が長らく続き、交際関係に発展したのは最近です」