エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
 布施とはもう何度も体を重ねているが、明るい浴室で裸を見られることにはためらいがある。

 まだ新婚なので、慣れよりも恥じらいが勝るのだ。

「すみません、今のなしで」

 赤い顔ですぐに訂正したが、潤一がニヤリと口の端をつり上げた。


「海翔、ママが三人でお風呂に入ろうと言ってるぞ。楽しそうだな」

「潤一さん!」


 焦って駆け寄れば、潤一に手を引っ張られてソファの彼の横に腰を落とした。

 肩を抱かれ、顔を覗き込まれる。

「三人で」と念を押すように言う潤一は、明らかに瑞希の反応を面白がっていた。


「本当に、一緒に入るんですか……?」

「もちろん」

(恥ずかしいけど、そこまで言うのなら……)


 はにかんで頷いた瑞希であったが、海翔が遊んでいた飛行機のおもちゃを投げ捨てて両親の間に割って入った。

 ドンと潤一の胸を両手で押して、独占するように瑞希にしがみつく。


「おとーしゃん、イヤッ! キライ! おふろ、海翔とママなの!」

「海翔に……嫌われた……」


 あからさまに肩を落とした潤一に、再び瑞希が慌てた。

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