エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
 繋がり合えば、快楽だけでなく幸福感や安心感で満たされた。


「潤一さんと結婚してよかった……」


 乱れる呼吸の合間に無意識に呟けば、潤一に強く抱きしめられた。

 数年前のテーマパークで、自分との結婚を後悔させないと約束した彼。

「なにより嬉しい言葉だ」と答える声が、喜びに震えている。


「これまでもこれからも、瑞希を永遠に愛している」


 愛しい夫から極上の愛をもらいながら、高みに上らされた瑞希であった。



 休日はショッピングの日。

 瑞希は家族四人で、セーヌ川左岸地域にある、『ボン・マルシェ百貨店』を訪れている。

 世界初の近代的百貨店なのだそうで、昔の貴族の館のような外観がなんとも素敵だ。

 生鮮食品も子供服も日常的に必要なものをここだけで揃えられるから、瑞希にとって使い勝手のいいデパートでもある。

「それくらいにしておかないと、クローゼットが閉まらなくなるぞ」

 そう言ったのは、ベビーカーを押している潤一だ。

 ここはベビーブランドのテナントで、帆香の服を選んでいる瑞希に嘆息している。

< 217 / 224 >

この作品をシェア

pagetop