エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
なんとかしろという両親の視線がこっちに流され、瑞希は苦笑した。

今夜のパジャマは普通のチェック柄。

ゴーゴーレンジャーのプリント付きのものなら喜んできただろうが、洗濯の都合上、毎日というわけにいかない。

それで瑞希は台所の食器棚の引き出しから、あるものを持ってきた。

それは魚肉ソーセージのおまけで付いていた、ゴーゴーレンジャーのシールだ。

一枚はがして、海翔のパジャマの胸元に貼る。


「海翔、これなーんだ」

「あっ、レッドとぶりゅー!」

「パワーアップさせたよ。このパジャマ、着る?」

「きゆ!」


無事に着せ終えた後は、大人三人で視線を交えた。

母はほくそ笑み、父は親指を立て、瑞希は胸を張った。

イヤイヤに困ることが多いけれど、試行錯誤してうまくいけば達成感を得られるし、家族の結束も深まる。

なにより海翔が可愛いから、つらいとは思わない。

瑞希は壁掛け時計を見遣った。

時刻は二十時を回ったところだ。

公園でたっぷりはしゃいだ今日はお昼寝を長めに取ったので、海翔は少しも眠そうではない。

(布団に入れるの、二十一時過ぎでもいいかな)

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