エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
ミネラルウォーターで喉を潤しつつ寝せる時間を考えていたら、母に呼びかけられた。

「そうだ、瑞希の携帯電話鳴ってたよ。二回も」

その言葉にギクリとする。

布施からではないかと思ったのだ。

予想は当たっているようで、食卓テーブル上の携帯電話を手に取れば、登録していない番号からの電話着信とショートメールが一件、届いていた。

開いてみると、【布施です。電話に出てほしい】という文面が目に入る。

「どうしたの?」

父の向かいに座った母が、好物の梅酒ソーダの缶を開けながら聞いた。

瑞希の眉が寄っていたためだろう。

瑞希は慌てて笑みを作る。


「前の職場でお世話になっていた人からだった。寝室で電話してくるから、海翔をお願い」

「仕事の紹介でも頼んでるの? 正社員での就職は、海翔がもう少し大きくなってからでいいんだよ。今はまだしょっちゅう風邪引くし、休みをもらうのも大変でしょ」

「うん。しばらくは今の仕事でいいと思ってる。なんの話かわからないんだ。だから電話してくるね」

(本当は布施さんに言われる内容、わかってるけど)

内心はヒヤヒヤものだ。

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