世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1

「こらこら、総一郎何してんだよ。清谷も悪いなー！　コイツ清谷見ると喜んじゃってさ！」
「金井、それ謝ってるつもりなのか？」
「謝ってる。マジゴメンって。けど清谷もそろそろコイツを流す術を覚えないと血管切れて死ぬぞ？　総一郎の清谷煽りは遺伝子レベルだから」
「それ謝ってるつもりなのか？」
「めちゃくちゃ謝ってんだろ！　ごめんって！　つーか、今回はどっちから突っかかったんだよ！」
「与田からだよ」



　極めて不快そうな表情をする清谷の言葉に、隼也は総一郎の顔を見る。
　すると、総一郎は小さく舌打ちをして小声でボソボソと呟いた。視線は斜め下で、決して清谷を見ない。



「なんだよ総一郎、聞こえねーよ！」
「なんだ？　もしかして日本語が話せなくなったか？」
「オイ、清谷も煽るな」
「…………サイ」



　ボソボソボソボソ喋る総一郎に、清谷が限界突破した。