世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
「あーーーー、えっと、総一郎は弁当は……」
「朝置いて行っちゃったから、渡してあげて下さい」
「…………ん?」
「ほら、総一郎くんよく食べるから、お弁当がないなんてことになったら、午後の部活出来ないだろうし」
「んんんん????」
隼也はあかりの発言に首を傾げる。
朝、置いて行っちゃった…………。と、いうことは。
隼也はア゛っと大きな声を出し、驚くあかりを指差した。
「もしかして!! この前総一郎を助けてくれたっ……」
「はい、そう────」
「シングルファザーのおじさんの、娘さんっ!!」
「んんんん????」
隼也の発言にあかりは宇宙を背負う。
スペースキャット状態のあかりの両手を、ガッシリと隼也は握り、ブンブンと振る。