世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1



「あーーーー、えっと、総一郎は弁当は……」
「朝置いて行っちゃったから、渡してあげて下さい」
「…………ん?」
「ほら、総一郎くんよく食べるから、お弁当がないなんてことになったら、午後の部活出来ないだろうし」
「んんんん????」



 隼也はあかりの発言に首を傾げる。
 朝、置いて行っちゃった…………。と、いうことは。


 隼也はア゛っと大きな声を出し、驚くあかりを指差した。



「もしかして!! この前総一郎を助けてくれたっ……」
「はい、そう────」
「シングルファザーのおじさんの、娘さんっ!!」
「んんんん????」



 隼也の発言にあかりは宇宙を背負う。
 スペースキャット状態のあかりの両手を、ガッシリと隼也は握り、ブンブンと振る。



< 146 / 263 >

この作品をシェア

pagetop