離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
熱い湯を浴びながら考えるのは和歌のことだ。どこでどう間違えたのか。今まで恋愛を適当にしてきたツケがこんな大事な時に回ってくるなんて皮肉だな。
仕事をしていればまだましだが、暇な時間ができるとすぐに頭の中が和歌のことでいっぱいになってしまう。
泣いてないだろうか。食事はとっているだろうか。白木さんのことでつらい思いはしていないだろうか。
でもそれを心配するのは俺じゃない。将来別の男が和歌を俺と同じように心配して愛する。
――ガンッ!
存在すらしない男に嫉妬して壁を思い切り殴った。情けない。