離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
いつもは時間よりも早く来る和歌が、どうしたことか約束の時間を二十分過ぎても現れない。心配になってスマートフォンを取り出すと、タイミングよく見知らぬ番号から着信が入る。
「はい、小田嶋です」
《もしもし、こちら敬愛病院ですが》
病院? 白木さんになにかあったのか?
《小田嶋和歌さんのご主人さまの携帯でよろしいですか?》
「はい。和歌になにかあったんですか?」
彼女の名前が出た途端、指先が冷たくなっていくのを感じた。
《あの、奥さまが事故に遭われてですね――》
「すぐに行きます」
《え、ちょっと――》
俺は向こうがまだ話しているにもかかわらず、すぐに電話を切って和歌がいるという病院に向かった。
病院はここから近い。車で行くよりも走った方が早い。人の波を縫いながら全力で走る。迷惑そうな顔をしている人とすれ違うがそれどころではない。
一秒でも早く、彼女のところへ。
「はい、小田嶋です」
《もしもし、こちら敬愛病院ですが》
病院? 白木さんになにかあったのか?
《小田嶋和歌さんのご主人さまの携帯でよろしいですか?》
「はい。和歌になにかあったんですか?」
彼女の名前が出た途端、指先が冷たくなっていくのを感じた。
《あの、奥さまが事故に遭われてですね――》
「すぐに行きます」
《え、ちょっと――》
俺は向こうがまだ話しているにもかかわらず、すぐに電話を切って和歌がいるという病院に向かった。
病院はここから近い。車で行くよりも走った方が早い。人の波を縫いながら全力で走る。迷惑そうな顔をしている人とすれ違うがそれどころではない。
一秒でも早く、彼女のところへ。