離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
 駆け寄って抱きしめる。周囲がざわめくのを感じたが、そんなことはどうでもいい。抱きしめた体を離して彼女の全身を確認する。

「ケガは? 事故は? 相手は?」

 矢継ぎ早の質問に和歌は目を見開いたまま固まった。

「あの、待ち合わせに遅れてごめんなさい」

「そんなこと!」

 俺はもう一度、和歌を強く抱きしめた。

「どうでもいい。和歌が無事ならそれでいい」

 どこもケガしていない和歌を見て安堵した俺はその気持ちを和歌にぶつけた。

 よかった、本当によかった。

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