離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
そして翌年の一月。
わたしはホテルの部屋の控室で緊張した面持ちで慶次さんを待っていた。二回目だというのにドキドキしてしまう。
前回は白無垢だったので、今回はウエディングドレスがいいと言ったわたしの願いを叶えてくれて本日わたしたちは二回目の結婚式を行う。
普通は結婚式を二回もする人なんていないのかもしれないけれど、祝い事は何度でもいいと言う言葉と、もう一度幸せな姿を祖父に見せたいという思いから行うことにした。
祖父は、移動は車いすになってしまったものの、今のところなんとか持ち直して元気にしている。
いつまで祖父孝行ができるかはわからないけれど、できる間は恩返ししていこうと慶次さんと誓った。
前回とは違い、わたしたちが呼びたいと思った人を招待した。決して派手ではないけれど、本当に祝ってほしい人たちを呼べたことはすごくうれしい。
――コンコン。
ノックの音が聞こえた。返事をすると射水さんと七尾さんがふたりで部屋に入ってきた。
「和歌ちゃん、綺麗だね。おめでとう」
「射水さん、ありがとうございます。あの今日は来てくださって感謝します」