離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
 きっと彼らにもふたりにしかわからないなにかがあるのだろう。カップルや夫婦というのは本当に奥が深い。

 慶次さんに連れられ歩いていて、ふと気が付いた。

「チャペルってこっちでしたっけ?」

「いや。チャペルじゃなくてこっち。リハーサルはもう少し後。いいからついてきて」

 手を引かれるままついていった先は屋上。そこには真っ青な芝生がありガーデンウェディングもできるようだった。

その奥には西洋のおとぎ話にでてきそうなかわいらしいガゼボがあった。

「勝手にいいんですか?」

「許可は取ってあるから。本当に和歌は心配性だな」

 慶次さんが時折とんでもないことをするから、わたしが心配性に見えるだけなのでは? 

 急に隣に引っ越してきたり、卓哉くんにつっかかったり、そういえば話も聞かずにわたしが事故に遭ったと聞いた時は走って病院まで来てくれた。
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