離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
「そうか、だが和歌はわたしの妻だ。そこだけは譲れない」
彼の言葉に今さらながらときめいてしまう。実際はまだ籍を抜いていないだけなのに、慶次さんの口からそれを聞くとうれしい。
でもきっと、夫婦で来たと言った方が女ひとりで部屋を探すよりも、スムーズにいくのかもしれない。これもわたしのためなんだ。
「あの、さっそくなんですけど。ネットで見た部屋を案内してもらえますか?」
少し不機嫌な慶次さんが気になるけれど、早く内覧したいわたしは話を進める。
「はい。今なら車をお出しすることができますが」
「いや、現地集合で構わない。地図だけいただけるだろうか」
「かしこまりました。では現地でお待ちしております」
慶次さんが地図を受け取った後、わたしたちは彼の車に乗り込んだ。
「和歌、ここの不動産屋はダメだ」
「えっ、だってまだ一軒も案内してもらってないんですよ」
驚いたわたしは思わず声をあげる。
「あの接客態度を見ればわかる。やめておこう」
「そんなにひどかったですか? でもせっかくなんで見るだけでもしないと」
わたしの言葉に慶次さんはまだ不満そうだ。
「わかった。まあ、これも勉強になるからな」
慶次さんはナビに住所を登録すると、すぐに車を発進させた。
彼の言葉に今さらながらときめいてしまう。実際はまだ籍を抜いていないだけなのに、慶次さんの口からそれを聞くとうれしい。
でもきっと、夫婦で来たと言った方が女ひとりで部屋を探すよりも、スムーズにいくのかもしれない。これもわたしのためなんだ。
「あの、さっそくなんですけど。ネットで見た部屋を案内してもらえますか?」
少し不機嫌な慶次さんが気になるけれど、早く内覧したいわたしは話を進める。
「はい。今なら車をお出しすることができますが」
「いや、現地集合で構わない。地図だけいただけるだろうか」
「かしこまりました。では現地でお待ちしております」
慶次さんが地図を受け取った後、わたしたちは彼の車に乗り込んだ。
「和歌、ここの不動産屋はダメだ」
「えっ、だってまだ一軒も案内してもらってないんですよ」
驚いたわたしは思わず声をあげる。
「あの接客態度を見ればわかる。やめておこう」
「そんなにひどかったですか? でもせっかくなんで見るだけでもしないと」
わたしの言葉に慶次さんはまだ不満そうだ。
「わかった。まあ、これも勉強になるからな」
慶次さんはナビに住所を登録すると、すぐに車を発進させた。