夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

「バカじゃない。私の為に、信念曲げて久世の後継者になる為に、あちこち駆け回るんでしょ。頑張ってくれて、ありがとう」

『お前と一緒になれるなら、それもいいと思えたんだから、仕方ない。信念曲げるしかないだろう。亜梨沙の隣には俺以外なんて考えられないんだから…愛してるんだぞ』

「私だって、愛してるんだぞ」

『はぁー、可愛い。抱きしめてキスできないのが辛い』

「私も」

スマホ越しに、キスをするような音が聞こえて笑ったら、『亜梨沙も返して』と。

普通にキスするより、羞恥心が湧き、思わず辺りを見渡してから、音を鳴らしてキスを返した。

『やばい、顔見てしたい。ビデオ通話に切り替えて』

「やだ、恥ずかしいから、絶対イヤ」

『それ以上のことしてるのに』

「なんか、違うでしょ」

『まぁ、いいか。今は声だけで我慢する。帰った時はキス以上のことするし…なんたって爺さんにひ孫を見せてやらないといけないんだからな。子作り頑張ろうな』

「もう、ほんとバカ」

『バカになるほど抱き潰すぞ。待ってろよ』

「もう、もう…待ってるから、早く帰ってきて」

『…はぁー、亜梨沙が可愛すぎて、禁欲生活が辛い』

「切るよ」
< 115 / 168 >

この作品をシェア

pagetop