夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
「ほんとに思ってる?」
「思ってる。頻繁に連絡取ると会いたくなるから、我慢してたし、俺も寂しかった」
「…なら、許す」
「偉そうに」
クスリとお互い笑い自然と手を握り、指が絡んだ。
そして、向かう先は離れの部屋。
チュッ、チュッと軽いキスから始まり、お互いの背を抱きしめ、この数ヶ月分のキスは、欲望もなく、ただ純粋にお互いの存在を再確認するような、そんなキス。
一つの布団の中で、抱きしめ合い、ただ、温もりを感じて、唇同士が自然と触れる。
「やっとだ」
「明日、緊張するね」
「そうだな…久世の後継者なんて、興味なかったのにな。まさか、好きな女を手に入れたいだけで、ここまできた」
「好きになってくれてありがとう。きっと島での出会いは運命だったんだね」
「そうか?今思えば、誰かさんの作為があったと思うぞ。でなきゃ、おかしな点ばかりだ」
「もし、そうだとしてもお互い好きになるとかわからなかったじゃない」
「最初の出会いは、嫌なヤツだったしな」
「もう。そうだったけどさ、私達の思い出、壊さないでよ。好きになるう.ん.め.いだったの」
「そうだな。作為があったとしても、恋なんてそうそう生まれない。どんな出会いでも俺はお前に堕ちて恋していたよ。きっと」