夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

「そう言われて嬉しいけどさ…どうしてかな…素直に出会う運命だったんだねって言えないのかな⁈」

「純粋に生きてきてないからな」

「そうかなぁ?勅使川原さんは、理玖の真っ直ぐなとこが羨ましいって言ってたよ。違うな。自分には、できないことができてしまう理玖が羨ましいだったかな?まぁ、断然、勅使川原さんより、理玖は純粋だと思うよ。少し捻くれてるだけで」

「まだ、さっきの話を引っ張るのかよ」

「だって、私には運命の出会いだったんだもん。最初、カッコいいけどイヤなヤツって思ったのに、カバン持ってくれて一緒にペンションの丘から海と白い砂浜を見た時には、気持ち動いてたし…」

「ほー…それから」

理玖はニマニマと口を緩めている。

「その日に一緒に夕ご飯食べた時も、当たり前に重たい船盛の方を持ってくれた時も優しいなって思ったし、ほら、ペンションの屋上で星空見てる時に落ちないように寄り添ってくれた時なんてドキドキしたし」

「そうか、ドキドキしてたか。あの時の俺、意識させたくてわざとだったしな」

「そうなの⁈落ちないのにおかしなと思った」

「それで、いつ好きだと思ったんだ?」
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