夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

朝食も慌ただしく、会場となるホテルのエステサロンにて現在、母と施術中。

自分磨きは、どうも甘かったらしい。

「はぁ、若いからと手抜きのスキンケア。ありえないわ」

「頑張ってたし」

頬に手を当てて、母は、残念な子を見る目で憐れんでる。

「ほんとかしら。顔は頑張ってたんでしょうけど、ボディーケアは足りなかったようね。日焼けの跡がまだ残ってるわよ。夏まで消えるのかしら?ウエディングドレスを着たいなら、エステも通いなさい」

「…はーい」

クスクスと術師のお姉様方に笑われて、恥ずかしい。

「大丈夫ですよ。私共がお嬢様を完璧に仕上げますので、夏までお任せください。今日は、お着物と伺ってますけど、フルコースで対応させて頂きます。頑張りましょうね」

朝からホテルでなんの準備かと思っていたが、こういうことでした。

「お披露目の時は、クタクタになってそう」

「大丈夫ですよ。マッサージいたします」

にこりと笑うお姉様の笑顔は、やる気に満ちていた。

彼女らの頑張りで、お肌はツルツル、なんだか少し色白になったような…浮腫もなくなり、手足がほっそりした気も。ウエストも確実に細くなった。

うん、通おう。

メイクさんが入る前にと、小腹を満たし、着付けが入る。

前回の時同様、着物がとても高そう。0がいくつあるんだろう?
< 146 / 168 >

この作品をシェア

pagetop