夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
お父さんは、知らなかったのか⁈顔が引き攣ってる。
まぁ、お母さんは、素敵ねって感じで微笑んでいるから、いいのか⁈
立ち上がった理玖と自然と手を繋ぎ、正面を向いて、もう一度ご挨拶。
なかなか、鳴り止まない。
マイクからわざと雑音を流した理玖によって、静かになり、今度は何が始まるのかと壇上を皆が注目している。
「見守ってくださる皆さまの前でのプロポーズが成功いたしました。これからも、どうか私達を見守りください。本日は、久世家、後継者お披露目と婚約発表にお集まりいただきありがとうございます。この後は、皆様と親交を深めていく所存でおりますが、なにぶん、たくさんの方をご招待いたしましたので、ご挨拶できない方も出てくるかもしれません。その際は、まだ未熟者としてご容赦ください。では、皆様、しばしのご歓談をお楽しみください」
壇上から裏にさがり、一休憩という名の反省会らしい。
「理玖よ。やるの」
「だろ…」
「僕は、こんな話になるなんて聞いてないよ。予定外のプロポーズは…あれはプロポーズなのか?亜梨沙あんな芝居かかったプロポーズでいいのか?」
「いいじゃないですか。本人はノリノリで受けてたんですから」
「えー、私的には、面白かったけど、せめてムードが欲しかったかな」