夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
「はぁー、疲れた。亜梨沙、こいよ」
両の手を開き、待ち構えて笑い、私が拒否るとは一つも思ってない振る舞い。
素直に理玖の前に立ち、導かれるまま膝の上に乗る私も、どうかと思う。
ちょっとは抵抗しようよ。
抱きしめられ、肩に乗った頭を「お疲れ様」と言いながら撫でる。
人が労を労っているというのに、不埒な手が
裾下から忍び混んで、驚いている間に理玖に唇を塞がれていた。
それは、早急すぎる口付けで、狙いを定めた舌を一気に絡めとり、容赦なく、口内を蹂躙
する様にされるがまま、蕩けていく。
「やばい、このままめちゃくちゃにしそうだった」
艶めかしく潤んだ目、欲情を孕んだ掠れた声がとても、色っぽく、少し赤らめた彼の頬に手を伸ばすと熱く、その手のひらに彼の唇が熱を持ったまま何度も口付けるのだ。
「抱き潰してくれないの?」
「ばーか。煽んな。いやでも1ダース分付き合ってもらう」
12回もするの?と驚愕していたら、どこから出てきたのか、目の前にピラピラと、繋がった小分けのラムネ菓子のような物が揺れていた。
「準備はできてる。まずは、着物脱がしたい。いや、このままするのもいいな」
「…ムードはないの?ムードたっぷりの求愛」
「んっ?抱きながらいっぱいするから、焦んなって」