夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
エピローグ
夏の始まり、入籍も済ませた私たちは、親族と友人達だけを集めたガーデンウェディングと披露宴パーティーを、国内の避暑地で密かに行なった。

ウェディングドレスのみの披露宴パーティーだったが、絹で総レースを使用し、オフショルダーのAラインドレスは、フルオーダーの一点もの。背中は大胆に開いた物で、冒険したのだ。

まぁ、その理由は、春から通ったエステでボディラインに自信がついたからだったりする。

理玖は、私の肌が変わっていくの目の当たりにしながら、めちゃくちゃに甘く愛してくれる。

露出する肌を、何かと触りたがるのだ。

今も、ウェディングケーキのファーストバイトを目前だというのに、開いた背中に手を添えるふりをして触りまくりだ。

今は、ほんとやめてほしい。

ビッグスプーンを2人で待ち、ケーキ入刀ならぬ、ケーキ掬い。そして、手を後ろに組んで待つ理玖の口目掛け、スプーンごと口に突っ込んだ。

イケメンの口周りが生クリームで大変なことになって、周りは大笑い。

楽しんでもらえてるようで嬉しい。

さて、私の番は、普通サイズのスプーンが用意され、理玖は、怖いくらいの笑みを浮かべてスプーンに乗り切らない量で、近寄ってくる。
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