夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

うつ…

周りは、盛り上がり煽りまくってる。

はい、仕返し受けてたちます。

口を開ける私に、予想通りの仕返しがされると、皆さん、大盛り上がりの大爆笑。

ニヤリと悪い笑みを披露した理玖に後頭部から捕まえられ、何やら、これだけでは終わらない雰囲気に皆ニヤケ顔で期待している。

何するのよ⁈と睨んだが、遅かった。

生クリームだらけの口を舐め上げ、チュッとキスしてくる。

冷やかしのヤジが飛ぶ。

視線の先にとらえた父は、口を開けて間抜け顔。

祖父と母は、あらあらと喜んでいる。

この顔でみんなと写真撮影をして、お化粧直しに、一時退席。

お互い生クリームを落とし、化粧し直して綺麗になったのに、入場前に理玖からのちょっとエッチなキスで、口紅が剥がれて、理玖の唇にも赤い紅が写ってる。

プランナーの方は、動じることもなく、やり直そうとしてくれたが、「大丈夫です。このまま行きますので」と。

「はっ?」

外での立食だが、今から、各テーブルを周るというのにバカじゃないの。

「せめて、花嫁様だけでも直しましょね」

そう言わせるぐらい、あからさまにとれているのだろう。

案の定、注目され、理玖は友人達に罵声を浴びてる。

「何してきたんだ」
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