夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
理玖の話では、午前中は、どうしても確認しなければならない仕事作業があり、それが終われば、オーナーから雑用を任され、昼は、宿泊客が多ければ、オーナーと一緒に釣りに行ったりもするらしい。
なんだかんだと忙しそうで、申し訳なくなり、「一人で回るよ」と言った。元々、一人での観光と休養目的だったのだから…だが、聞き入れて貰えず、読書をしたり、海をながめてボーとしたり、散歩に出たりとした。そして、理玖と合流して島の観光スポットだったり、島民しか知らない場所も連れて行ってもらってるが、5日目には、待つ間の時間を持て余していた。
そして私は、翌日から持て余した時間を真耶さんと食事の仕込み作業をすることなる。
「お客さんなのに、手伝ってもらって申し訳ないわね」
「気にしないでください。何もしないでいるのも5日までですね。こうして、何か作業してる方が、性に合ってます。でも、お邪魔になってませんか?」
「私は、手伝ってもらって助かってるわ」
「そう言ってもらえると、やりがいがあります」
「今日は、どこに行くの?」
「理玖の話だと、趣味で陶芸をしてる方がいるらしくて、そこで、土いじりをさせてもらうらしいんです」
「あー、あそこね。何を作るの?」
「湯呑みです」
「あら、渋いもの作るのね」