夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

お弁当を食べ終わり浅瀬を歩いていると、普段、穏やかな海が波立っていたが、胸が浸かるまで海の中へ歩いて行く。

透き通った海の中を泳ぐのは、気持ちいい。

理玖は、泳がずに胸まで海に浸かり、私が游ぐ様子を眺めている。

「理玖、泳がないの?」

「俺は…いい」

まさか…泳げないとか…

いたずら心が芽生え、海の中に潜った。そのまま理玖の前まで潜水し、目の前で浮上する。

そして…驚いた理玖を見れるはずだったのに、すっかり身長差があることを忘れていた。

足を着こうとしたら、顔が半分沈み、慌てて、溺れかける私を抱きしめた理玖に助けられた。

「まったく、潜って驚かせようと思ったんだろ。でも、丸見えだったぞ」

濡れた顔を両手で拭うと、目の前に理玖の顔が今までで一番近くにあった。

お互いに、ゴクリと息をのんだ。

目が合い、自然とお互いに目を閉じて唇を重ねていた。

軽く重ねたキスが、何度も続く。

しだいに物足りなくなって深くなるキスに、心も身体も蕩けだした。

理玖の唇が、首筋を辿って開いた胸元のあちこちにキスをする。

「…りく」

「何もしないから、キスさせてくれ」

そして、また、唇に戻ってきたキスは、初めっから口の中を愛撫して、何もしないと言いながら、蕩けきった身体を攻落しようとする。
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