夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

このまま、堕ちてしまう…

そう思った時、大きな波がきて2人は浅瀬へ流されてた。

起き上がる前に、また大きな波がやってきて、また押し流される。

体勢を立て直した理玖が、私を抱き上げて陸まで上がった。

「大丈夫か?」

「うん、ありがとう」

2人で海を振り返ると、青かった空は暗い雲に覆われだし、海が荒れだしてきた。

そよ風も、強い風に変わりつつあるのか、木々が揺れだしている。

「ついさっきまで、雲1つもなかったのに」

「海の天気は、変わりやすいんだ」

思っていた時間より、海が荒れだしたらしい。

「急いで片付けて、戻ろう」

バタバタと風に煽られるタープ、風に吹かれ椅子は倒れた。

タープを畳む余裕もなく、とりあえず丸めて車の中に放り、椅子を畳んで車に乗り込んだ。

濡れた水着を拭く暇もなかったので、タオルを肩からかけてるだけで、車内はびしょ濡れ。

座席シートがナイロン製なのが救いだろう。

宿に着くころ、雨が降りだし、荷物も下ろさずに食堂へ。

既に、オーナー夫婦も戻って来ていて、ニュースを見てる。

「予定より、速度が速いぞ。ビーチは、どうだった?」

「荒れだした」
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