バースデイ・プレゼント 『幼なじみはトップアイドル』おまけSS
 実を言えば、付き合いはじめてから、つねに不安につきまとわれていた。

 いつも怖かった。
 華やかな世界に身を置く璃音の気持ちが、わたしから離れてしまう日が来るのが。

 そして、璃音が心変わりしても、それを引き留める力が自分にあるとはどうしても思えなかった。
 
 だから、璃音がわたしに向ける真直ぐな気持ちを嬉しく思いながらも、どこか自分をセーブしているところがあった。

 璃音が離れていったときに、心が壊れてしまわないように。
 璃音を好きになりすぎないように、と。
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