バースデイ・プレゼント 『幼なじみはトップアイドル』おまけSS
 でも、そんな気持ちは、今回の旅で吹っ切れた。
 そして理解した。

 璃音はわたしを世界で一番愛してくれている。
 もちろんわたしも世界で一番璃音が好き。
 
 不確かな未来に心を悩ませるより、今、このときを大事にしなければならないということを。
 
 この想いを早く璃音に伝えたい。

 わたしは自分から彼を抱きしめた。

 しっとりと吸い付くような璃音の肌。
 その感触に、感電したようにわたしの身体が震える。

 璃音は足に手を回してわたしを抱き上げるとシーツの上に横たえた。

 覆い被さってくる璃音の重みを、この上ない幸せの瞬間を、身体全部で受け止めた。
 
 「知紗……愛してる、愛してる」
 何度も繰り返される甘い言葉に、わたしの全てが溺れていった。
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop