期間限定マリアージュ～四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図～

「飯、作ってやるから…来いよ」

「貴方が作るの？」

「今夜は俺が作ってやるよ…」

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清潔感溢れるアイルランド型のキッチンルーム。

「凄い…スパイスの量…調味料もこんなにある…」

料理大好きな私はテンション上げ捲った。

「何作るんですか？」
「ペペロンチーノ」

「あ、はい…」

「じゃ椅子に座って待って居るといい」
彼はカウンターの向こうのダイニングテーブルに椅子に目を遣る。

「いえ・・・此処で…貴方の料理を拝見します」
カウンターのスツールに腰を下ろした。
「・・・それならご勝手に…」

浩明さんは上着を脱ぎ、シャツの袖を捲ってエプロンを着けた。

「いつもこんな可愛い子ブタさんのエプロンしてるんですか？」

「悪いか？」
「いえ…似合ってます」

「何処が似合ってんだ？」

「冗談、通じないんですか？」

彼は私を喋りながらも、手際良く、パスタ鍋でお湯を沸かして、沸騰したとこで塩をひと摘まみ入れ、パスタを入れて、茹で始める。

隣のコンロではフライパンにオリーブオイルとニンニク､鷹の爪を入れて、弱火で炒め始める。
「普段から料理してるんですか？」
「まぁな…『セボン』の商品を使用したレシピの動画サイトの中にも俺が幾つか考案したメニューがあるぞ…このマッシュルームとベーゴン、ホウレンソウを使ったペペロンチーノは俺が考えたメニュー…」

「へぇー…知りませんでした」