ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。


「ううん。ごめん。この間は、少しでも男として意識してほしくてわざとああいう言い方しちゃっただけで。大丈夫。白井さんのペースでいいよ。ただ、これから白井さんとずっと一緒にいたい。できれば、恋人として」


「っ……」


織くんの真剣な瞳が私を捉えて離さない。


私だって、織くんを失いたくない。ずっと一緒にいたい。


織くんの話を聞いてもっとそう強く感じた。


あんなに前に私を見つけてくれたこともものすごく嬉しくて。


推しじゃなくて、それ以上の関係に。
なれるのなら。


「白井さん、告白の返事、聞かせてくれる?」


「……っはい、よ、よろしくお願いします!」


気付けば視界が涙で滲むなかしっかりそう返事をすると、


織くんがホッとしたように笑って。


初めて学校で織くんを見た時は、あまり笑わないミステリアスな人だって思っていたのに。


今ではこんなに笑ってくれる人だって知れて。その笑顔が大好きで。


「……織くん、こんな私のこと好きになってくれてありがとう。……だ、大好きっ!!」


溢れる気持ちを伝えたら、織くんがちょっと驚いた顔をして。


頭を抱えて口を開いた。


「……白井さんのペースでいいって言ったの、やっぱり取り消しになるかも」

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