平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
ジェドが話を振ると、老紳士が顔の傷跡を撫でるように顎をなぞった。
「王都の主要個所の警備数は、通常の倍には増やしてある。城に関しては、ネズミもは入れないほど、と言っておくよ」
本来、守秘情報だ。その一部をこうしてジェドたち共有していると知ったら、城の近衛騎士隊長らも目を剥くだろう。
「指令があれば、いつも通りだ。だが一般兵を騒がせるなよ」
ジェドが再三のように告げれば、老紳士と一部の紳士以外が含み笑いした。
「心得ているよ。我々が隠密部隊への連絡権を持っているとは知らないからな」
「私は軍人ではないので、荒事は嫌いだが」
「まるで探偵のような仕事をする時もあるが、それも情報収集の一環。諦めるさ」
そう語った鷹の目をした男が、「さて」とシルクハットを上から押さえ、位置を整え直して一同を眺めた。
「我々は、もし何か起りそうなことがあれば、騒ぎにすることなく速やかに追いこんで捕獲しようじゃないか。その前の、殿下の誘拐未遂事件のようにね」
実のところ、以前王都であったその事件に関しては、一部〝薔薇の貴族会〟も一役買っていた。おかげで情報も早く、人員移動もスムーズにいった。
「それにしても、結婚前にも陛下のための仕事か。君が真面目な男なのは知っているけどね、婚約者の方を放っておいていいのかい?」
「なんだ、いきなり」
「王都の主要個所の警備数は、通常の倍には増やしてある。城に関しては、ネズミもは入れないほど、と言っておくよ」
本来、守秘情報だ。その一部をこうしてジェドたち共有していると知ったら、城の近衛騎士隊長らも目を剥くだろう。
「指令があれば、いつも通りだ。だが一般兵を騒がせるなよ」
ジェドが再三のように告げれば、老紳士と一部の紳士以外が含み笑いした。
「心得ているよ。我々が隠密部隊への連絡権を持っているとは知らないからな」
「私は軍人ではないので、荒事は嫌いだが」
「まるで探偵のような仕事をする時もあるが、それも情報収集の一環。諦めるさ」
そう語った鷹の目をした男が、「さて」とシルクハットを上から押さえ、位置を整え直して一同を眺めた。
「我々は、もし何か起りそうなことがあれば、騒ぎにすることなく速やかに追いこんで捕獲しようじゃないか。その前の、殿下の誘拐未遂事件のようにね」
実のところ、以前王都であったその事件に関しては、一部〝薔薇の貴族会〟も一役買っていた。おかげで情報も早く、人員移動もスムーズにいった。
「それにしても、結婚前にも陛下のための仕事か。君が真面目な男なのは知っているけどね、婚約者の方を放っておいていいのかい?」
「なんだ、いきなり」