平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「彼女は、婚約破棄したとしても貴族的デメリットもない。振られるかもよ」
「は」
唐突な話に、ジェドは目を点にする。
それは思ってもみなかった話だった。お門違いな話で、つい顰め面を返した。
「リズには、何も言われていない」
「そういう『言われないパターン』が一番問題なんじゃないのか? 期待されていない表れ、ってやつだ」
小さく肩を竦めたシルクハットの男を、ジェドは心外だと睨み付ける。
「何を言うんだ。リズは、俺を信頼してくれている。だから」
「いやいや、もしくはすでに君から興味が薄れたとは考えないのかい?」
「今、注目を浴びている獣騎士団で唯一の女性団員。可愛いとも評判だ。手に入れたいとする美男子は、社交界にもごろごろいるだろう」
「それとも、町の優しい男が彼女のハートを射止めたか――おや?」
男たちが、好き勝ってなお喋りをふっと止めた。
そこにいるジェドが、肘宛てを掴んで俯き、ぷるぷるしている。
「リズに、振られる……? そんなこと考えたくもない。せっかく彼女と結ばれるのも目前だというのに……!」
あらー、とメンバーたちの声が室内にもれる。
「意外。あのグレイソン伯爵は、どうやらご自身に自信がないらしい」
「それくらい本気なのだろうなぁ。おや、グレイソン伯爵?」
「は」
唐突な話に、ジェドは目を点にする。
それは思ってもみなかった話だった。お門違いな話で、つい顰め面を返した。
「リズには、何も言われていない」
「そういう『言われないパターン』が一番問題なんじゃないのか? 期待されていない表れ、ってやつだ」
小さく肩を竦めたシルクハットの男を、ジェドは心外だと睨み付ける。
「何を言うんだ。リズは、俺を信頼してくれている。だから」
「いやいや、もしくはすでに君から興味が薄れたとは考えないのかい?」
「今、注目を浴びている獣騎士団で唯一の女性団員。可愛いとも評判だ。手に入れたいとする美男子は、社交界にもごろごろいるだろう」
「それとも、町の優しい男が彼女のハートを射止めたか――おや?」
男たちが、好き勝ってなお喋りをふっと止めた。
そこにいるジェドが、肘宛てを掴んで俯き、ぷるぷるしている。
「リズに、振られる……? そんなこと考えたくもない。せっかく彼女と結ばれるのも目前だというのに……!」
あらー、とメンバーたちの声が室内にもれる。
「意外。あのグレイソン伯爵は、どうやらご自身に自信がないらしい」
「それくらい本気なのだろうなぁ。おや、グレイソン伯爵?」