平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
シモンが困ったように微笑みかけてきて、迷うリズの言葉を遮る。彼女は目を落とし、スカートの上で婚約指輪に触れるように手を重ねた。
「……誰にも傷ついて欲しくないわ。体も、心も」
そういえば以前、どこかでそんなことを誰かに答えた気がする。あれは現実だったのか、それとも、いつか見た夢での話だったのか……。
「ほんと、相棒獣も連れて、何やってんだかね」
唐突に、シモンの溜息混じりの声が聞こえた。
目を向けると、窓枠に背を預けて青空を眺めている彼がいた。気を取り直してリズを見つめ返してくる。
「俺は山暮らしが長いし、他に誰が相談する人がいた方がいいと思うんだ」
「相談だなんて……」
「すぐに考えがまとまらないのは分かるよ。他にも、なんか考えていることがあるっぽいけどさ。ひとまずは魔女がいて、接触されたことだけでも相談してみるとか」
シモンが、もやもやしているリズへの処置策を提案する。
他のことというのは、魔女がシモンの前で口にしなかった『幸運の娘』だ。
それを一旦伏せるとしたのなら、確かに話しやすくなる気はする。そうリズが考えていると、シモンが窓から降りて向かいながら人選を検討する。
「うーん。群れのボスの団長がだめで、トナー先輩たちあたりは論外とすると」
「群れって……」
「……誰にも傷ついて欲しくないわ。体も、心も」
そういえば以前、どこかでそんなことを誰かに答えた気がする。あれは現実だったのか、それとも、いつか見た夢での話だったのか……。
「ほんと、相棒獣も連れて、何やってんだかね」
唐突に、シモンの溜息混じりの声が聞こえた。
目を向けると、窓枠に背を預けて青空を眺めている彼がいた。気を取り直してリズを見つめ返してくる。
「俺は山暮らしが長いし、他に誰が相談する人がいた方がいいと思うんだ」
「相談だなんて……」
「すぐに考えがまとまらないのは分かるよ。他にも、なんか考えていることがあるっぽいけどさ。ひとまずは魔女がいて、接触されたことだけでも相談してみるとか」
シモンが、もやもやしているリズへの処置策を提案する。
他のことというのは、魔女がシモンの前で口にしなかった『幸運の娘』だ。
それを一旦伏せるとしたのなら、確かに話しやすくなる気はする。そうリズが考えていると、シモンが窓から降りて向かいながら人選を検討する。
「うーん。群れのボスの団長がだめで、トナー先輩たちあたりは論外とすると」
「群れって……」