平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
彼の認識が、たびたび獣視点なのを突っ込んでいいのか悩む。それに論外扱いのトナーたちも可哀想だ。

「女子にとってはハードル低そうだし、優男な副団長さんなら、お姉さんも相談しやすいんじゃない?」

「えっ、副団長様?」

突然聞こえてきたコーマックのことに、リズはびっくりする。

シモンは、ジェドのことは『団長』なのに、コーマックのことは『副団長さん』呼びだ。ジェドの方が親しさを覚えているせいだろうけれど。

「見た感じ、あの人が一番口も固そうだし、女の子にも優しそうだし」

「で、でもこんな相談なんてされても、副団長様が困るだろうし」

「お姉さん、このまま団長が戻ってきても大丈夫なの? 副団長さんには知っていてもらった方が、少しは心強いんじゃない?」

そうかもしれない。少しでも知ってくれている人がいれば、リズだって今より考えがまとまりやすくなる気もする。

「よし、決まりだね。ちょっと待ってて」

リズが呼び止める暇もなく、シモンが部屋を飛び出していった。



それからほどなくして、部屋にコーマックが居座った。なんとなくソファで対面できず、内緒話のようにカーペットの上で座って向かい合う。

「魔女を見た?」

どうにか言葉を紡いで話し終えたリズに、彼がようやく声を発する。

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