平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「はい。先日と、先々日に少し話しかけてきたんです。……その、何か企んでいるようにも感じて、でも、それがなんなのかは分からなくて」

幸運の娘、とは口にできなかった。

告げようか考えた途端、言葉が詰まった。ふと怖くなったのだ。魔女が言う『秘密』が、もしコーマックにも拒絶されるようなことだとしたら?

「少し話したって雰囲気じゃなかったよ」

不意に、ソファの背に座っているシモンが口を挟んできた。

「俺が割り込まなかったら、魔女は何かしていたかもしれないよ。あれは脅しだよ」

「シモン君っ」

リズは慌てて立ち上がり、シモンの元へ向かおうとする。だが、コーマックが急に深刻な顔付きになって、彼女の腕を掴んで引き留めた。

「どういうことですか? 脅し?」

「そ、その、……そばから離れろ、と」

正面を向かされたリズは、その真剣さに押されて答える。

「魔女がそう言ったのですか? とすると、結婚をするなと?」

頭が切れるのも困った。ズバリと言いあててきた。

「確かにそう言われましたけど、脅しではなく忠告だと言っていました。もしかしたら、本題から目をそらすための策かもしれないですし」

言い訳のように言葉数が多くなる。魔女がそう言ってきたのも、リズが幸運の娘だからだ。

しかし、それがなんなのかも分からない状態だった。

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